プレスリリース

当社は、2026年8月10日付でAIマネジメントシステム(AIMS)の国際規格「ISO/IEC 42001」の認証を取得しました。これを受け、2026年9月9日に認証授与式が開催されました。
ISO/IEC 42001は、AIの活用拡大に伴うリスクと機会を管理するための体系的な枠組みを提供する国際規格です。
認証機関はDNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社(以下、DNV)で、本認証はDNVが日本国内で発行する初のISO/IEC 42001認証となります。

LRM株式会社 代表取締役 幸松 哲也(左)、DNVジャパン 代表取締役 サラバナン・ゴパル氏(右)
AIMS認証取得の背景
当社は、セキュリティ教育クラウド「セキュリオ」事業において、AIの活用範囲を拡大してきました。
サービス開発だけでなく社内業務全般でもAIの利用が広がるなかで、AIをどのように管理し、リスクと機会を評価していくかという課題に向き合う必要が生じました。
そこで、まず自組織内にAIマネジメントシステムを確立して運用し、AIマネジメントに関する実践的な経験を蓄積することを目的に、ISO/IEC 42001の認証取得に取り組みました。
AIMS体制構築において重視した点
当社はこれまで、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格「ISO/IEC 27001」に基づく管理体制を自社で運用するとともに、お客様に対してもISMS認証の取得支援やセキュリティ体制構築の支援をおこなってきました。
今回のAIMS認証取得にあたっては、既存のセキュリティ運用においてAI特有のリスクを捉え直し、利用するデータの適切性、出力結果の品質、想定外の利用や誤判定への対応、継続的な監視・改善といった観点について、明文化や運用ルールの見直しを実施しました。
ISO/IEC 42001はISO/IEC 27001と共通の構造を採用しているため、これまでの情報セキュリティ管理体制を土台としながら、AIの開発、提供、利用に関する管理を積み上げる形で整備を進めました。
特に重視したのは、これまで各現場が暗黙的に判断し対応していた業務について、その判断基準を第三者にも説明できる形で再整理し、マネジメントシステムとして継続的に運用・改善できる状態にすることです。
単に規格要求に合わせて文書を作成するのではなく、AIサービス開発を日々おこなう現場で無理なく運用できるルールにまで落とし込むことを目指しました。
取得したAIMS認証の概要
| 組織名 | LRM株式会社 |
|---|---|
| 認証基準 | ISO/IEC 42001:2023 |
| 認証範囲 | SaaS型情報セキュリティマネジメントシステム運用支援システムに係る機能の開発及び運用のAIプロバイダー業務 |
| 認証機関 | DNV – Business Assurance |
| 初回認証日 | 2026年8月10日 |
| 有効期限 | 2029年8月9日 |
AIMS認証(AIマネジメントシステム認証)とは
AIMS認証とは、AIマネジメントシステム(AIMS:Artificial Intelligence Management System)に関する国際規格「ISO/IEC 42001」に基づき、組織におけるAIの取扱いの仕組みが適切に確立・維持されていることを第三者が評価する認証です。
国内では、ISMS-AC(情報マネジメントシステム認定センター)が「AIMS適合性評価制度」として運用しています。
ISO/IEC 42001は、2023年12月に発行され、AIを開発、提供、または利用する組織に対して、AIマネジメントシステムの確立、導入、維持、および継続的改善に関する要求事項を定めています。
具体的には、方針と責任体制の確立、AIのリスクおよび影響の評価、データの管理、AIの調達や第三者サービス利用に関する管理、従業員教育、内部監査、経営層によるレビューといった体制の整備が求められます。
国内では、2025年8月にJIS版(JIS Q 42001:2025)が発行され、2026年1月にISMS-ACが国内初の認証機関2社を認定しました。ISMS-ACが公表する認証取得組織一覧に掲載されている国内の取得組織は12件(2026年8月時点)にとどまり、認証制度が整備されて間もない段階にあります。
代表コメント|LRM株式会社 代表取締役 幸松 哲也
当社は、サービスや社内業務におけるAI活用を拡大する中で、AIを体系的に管理する実践的な経験を蓄積したいと考えました。ISO/IEC 42001認証の取得を通じて得られた知見は、当社自身のAIガバナンスを強化するとともに、お客さまへの支援をより実践的なものにするうえで、大きな価値があると考えています。
今後も継続的な改善を重ね、責任あるAI活用を推進してまいります。
コメント|DNVジャパン 代表取締役 サラバナン・ゴパル氏
このたび、LRM様にDNVとして日本国内初となるISO/IEC 42001認証を授与できることを大変うれしく思います。
今回の認証取得は、LRM様が責任あるAIガバナンスと継続的改善に強く取り組まれていることを示すものです。
企業の業務やサービスへのAI導入が進む中、第三者認証は、AIが体系的かつ国際的に認められた枠組みに基づいて管理されていることへの信頼につながります。DNVは今後も、認証及びトレーニングを通じて、組織による安全で信頼できるAI活用を支援してまいります。
今後の展開
AIMS認証は、定期的な審査と更新を通じて維持されるものです。当社は、継続的な改善を通じて管理体制の高度化を図ってまいります。
また、この過程で得た知見は、お客様がAIガバナンスの枠組みを構築される際や、ISO/IEC 42001への準拠体制の構築、AIMS認証取得を目指される際の支援に活用してまいります。規格の要求事項を満たす文書を作成するだけでなく、日々の業務のなかで無理なく運用できる管理体制の構築を支援してまいります。