30年後、今ある会社や職業は存在しているのか

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こんにちは。LRM株式会社の内定者です。

私はIT関連の話題が好きなのですが、数年前からその界隈では話題になっており、最近やっと世間にも認知され始めたフレーズがあります。それが「シンギュラリティ」や「2045年問題」というフレーズです。

シンギュラリティ?2045年問題?

シンギュラリティとは、簡単にいえば「ロボットが自分より賢いロボットを作れるようになる」ということです。日本語では「技術的特異点」とも言われています。そして、そのような未来が訪れるのが、アメリカの人工知能科学者のカーツワイルらによって「2045年」だと予想されているのです。

これはどういうことかといえば、加速度的に、人間には考えられないほどのありえない速度でロボットが人間の手を介さずに自動で無限に進化していく未来が訪れるということです。「2045年問題」と言われていますが、何が問題なのかというと、「人間」という存在が、文明や技術の発展のために必要なくなり、存在意義が問われる事態になる、ということです。現在は2015年なので、30年後のことです。30年後には、人間は自身の種の保存のために生きる、蚊や蟻のような存在になってしまうかもしれません。

さらに言えば、コンピュータが人間の知性を超えるのは2029年と言われています。これは、現在の2015年から数えると、14年後です。

人間が必要とされない未来がすぐそこに…

これは就活ブログなので、就活の話をしないといけないのですが、現在就活をやっている人を22歳だと仮定して、そこから14年後は36歳です。30年後は52歳です。上記のような未来が訪れると予想されている今、あなたが36歳のとき、52歳のとき、あなたが今なりたいと思っている職業は、存在しているでしょうか?

これに関しては、少し昔に、オックスフォード大学のカール・ベネディクト・フレイ氏とマイケル・オズボーン氏が著した論文「THE FUTURE OF EMPLOYMENT(未来の雇用)」(※1)が話題になりました。その論文では、20年以内に(米国では)雇用の47%が機械に取って代わられる危険があることを述べています。また、Googleの創業者でありCEOのラリー・ペイジも、「将来的には、10人中9人は今やっている仕事を放棄することになるだろう」と述べています(※2)。

すでに身近な存在となったロボットたち

この、職業がとって変わられる事態が、現在の世界でも発生しようとしています。それが、Google社が開発した自動運転カー「Prototype」と、ソフトバンク社の「Pepper」です。

「Prototype」はハンドルもアクセルもブレーキもない車で、既にシリコンバレーの公道を走行しています。Googleの自動運転カーの事故率は、既に人間が車を運転するよりも低い(※3)とも言われています。確かに、機械は脇見運転をしませんし、信号無視もしませんし、集中力を切らすこともありません。

一方Pepperは、既に一般販売が始まっています。現在は、国内のすべてソフトバンクショップに、ショップクルーとして順次展開しています。このPepperの価格は198,000円、3年間利用するとして、様々なパッケージをつけたとしても、1ヶ月間30,100円で利用できる計算です。さて、Peeperに毎日8時間労働をさせると仮定すると、Pepperに支払う時給は、約125円と計算できます。電気代や初期設定のコストを除いたとしても、これは驚異的な価格でしょう。

さて、既に現実でも、これらの技術によって、タクシー運転手やバスの運転手、ショップの販売員や窓口業務の職の存続が脅かされていることがお分かりいただけると思います。これらの技術は、どんどん進化していきます。ロボットの知能が人間を超える2029年、ロボットが自分より賢いロボットを作れるようになる2045年に、本当にあなたがなりたいと思っている職業は、そもそも存在しているでしょうか?

(※1)「THE FUTURE OF EMPLOYMENT
(※2)「FT interview with Google co-founder and CEO Larry Page」(FT Magazine 2014/10/31)
(※3) 「Googleの自動運転カー、公道での270万キロ走行で11件の“もらい事故”」(ITmediaニュース 2015/05/12)

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30年後、今ある会社や職業は存在しているのか

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こんにちは。LRM株式会社の内定者です。

私はIT関連の話題が好きなのですが、数年前からその界隈では話題になっており、最近やっと世間にも認知され始めたフレーズがあります。それが「シンギュラリティ」や「2045年問題」というフレーズです。

シンギュラリティ?2045年問題?

シンギュラリティとは、簡単にいえば「ロボットが自分より賢いロボットを作れるようになる」ということです。日本語では「技術的特異点」とも言われています。そして、そのような未来が訪れるのが、アメリカの人工知能科学者のカーツワイルらによって「2045年」だと予想されているのです。

これはどういうことかといえば、加速度的に、人間には考えられないほどのありえない速度でロボットが人間の手を介さずに自動で無限に進化していく未来が訪れるということです。「2045年問題」と言われていますが、何が問題なのかというと、「人間」という存在が、文明や技術の発展のために必要なくなり、存在意義が問われる事態になる、ということです。現在は2015年なので、30年後のことです。30年後には、人間は自身の種の保存のために生きる、蚊や蟻のような存在になってしまうかもしれません。

さらに言えば、コンピュータが人間の知性を超えるのは2029年と言われています。これは、現在の2015年から数えると、14年後です。

人間が必要とされない未来がすぐそこに…

これは就活ブログなので、就活の話をしないといけないのですが、現在就活をやっている人を22歳だと仮定して、そこから14年後は36歳です。30年後は52歳です。上記のような未来が訪れると予想されている今、あなたが36歳のとき、52歳のとき、あなたが今なりたいと思っている職業は、存在しているでしょうか?

これに関しては、少し昔に、オックスフォード大学のカール・ベネディクト・フレイ氏とマイケル・オズボーン氏が著した論文「THE FUTURE OF EMPLOYMENT(未来の雇用)」(※1)が話題になりました。その論文では、20年以内に(米国では)雇用の47%が機械に取って代わられる危険があることを述べています。また、Googleの創業者でありCEOのラリー・ペイジも、「将来的には、10人中9人は今やっている仕事を放棄することになるだろう」と述べています(※2)。

すでに身近な存在となったロボットたち

この、職業がとって変わられる事態が、現在の世界でも発生しようとしています。それが、Google社が開発した自動運転カー「Prototype」と、ソフトバンク社の「Pepper」です。

「Prototype」はハンドルもアクセルもブレーキもない車で、既にシリコンバレーの公道を走行しています。Googleの自動運転カーの事故率は、既に人間が車を運転するよりも低い(※3)とも言われています。確かに、機械は脇見運転をしませんし、信号無視もしませんし、集中力を切らすこともありません。

一方Pepperは、既に一般販売が始まっています。現在は、国内のすべてソフトバンクショップに、ショップクルーとして順次展開しています。このPepperの価格は198,000円、3年間利用するとして、様々なパッケージをつけたとしても、1ヶ月間30,100円で利用できる計算です。さて、Peeperに毎日8時間労働をさせると仮定すると、Pepperに支払う時給は、約125円と計算できます。電気代や初期設定のコストを除いたとしても、これは驚異的な価格でしょう。

さて、既に現実でも、これらの技術によって、タクシー運転手やバスの運転手、ショップの販売員や窓口業務の職の存続が脅かされていることがお分かりいただけると思います。これらの技術は、どんどん進化していきます。ロボットの知能が人間を超える2029年、ロボットが自分より賢いロボットを作れるようになる2045年に、本当にあなたがなりたいと思っている職業は、そもそも存在しているでしょうか?

(※1)「THE FUTURE OF EMPLOYMENT
(※2)「FT interview with Google co-founder and CEO Larry Page」(FT Magazine 2014/10/31)
(※3) 「Googleの自動運転カー、公道での270万キロ走行で11件の“もらい事故”」(ITmediaニュース 2015/05/12)

Author: LRM株式会社
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