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それに伴って安全な通信とはどういうものがあるのかという知識も必要になっていきます。今回はWiFiについて今まであった事例を紹介していきながら、どんなWiFiを使っていけばいいのかということをこの記事でご紹介できたらと思います。
霞が関や虎ノ門エリアでは、多くの会社があり、その中には省庁や金融機関など重要な情報を扱う企業が多数存在しています。同時に、ビジネスマンが頻繁に使うカフェも多く存在しています。ここでどんな漏洩が起きているかというと、カフェのWiFiのSSID(WiFiを識別するための名称)とパスワードをコピーして、自分が用意したルーターにアクセスさせ、通信内容を拾うというセキュリティ事故が発生していました。手口として、犯人はカフェのWiFiを覚えておき、家電量販店などで買ったWiFiのSSIDとパスワードをそのWiFiに書き換えているのです。
次は、ウイルス感染の事例です。ホテルのWiFiにログインすると、ツールのアップデートだと宿泊客を勘違いさせてクリックを誘導する画面が出てきます。そこでクリックすると、「Darkhotel」というマルウエアに感染させる手口になります。こちらの事例の特徴として、海外出張でホテルに滞在中のビジネスマンが対象だったことが特徴です。また恐ろしいのが、マルウエアに感染した対象のターゲットを、さらに絞っていたため、重要な情報を持っていそうな海外の出張中のビジネスマンが狙われました。
紹介した事例が共通してビジネスマンを対象にしたものでしたが、フリーWiFiが想像以上に恐ろしいものであることが2つの事例を通してお伝えできたかと思います。
まず結論として、公共の場でのフリーWiFiは極力控えたほうがいいです。
その上で使う状況がありましたら、「提供元が明確になっているWiFi」で、かつWiFiのセキュリティレベルが担保されているものを確認して利用しましょう。この章では、①でフリーWiFIの種類を説明し、そこからセキュリティレベルの確認の仕方について②で説明していきます。
シェアオフィスやカフェなどで提供されているWiFiのことを指します。そこでは、SSIDとパスワードが公表されていて、利用が許可されている者が利用することができます。例えばシェアオフィスであれば、シェアオフィスの会員であったり、ホテルであれば宿泊者のみが利用できる場合などが多いです。
提供元が不明確なWiFiに関しては、むやみに接続することはやめましょう。公共のWiFiになりすまして、接続した人の通信内容を盗まれる可能性が高いです。
安全性が高いと言われているのは、「WPA-PSK(AES)」や「WPA2-PSK(AES)」などになります。前者ではアメリカ政府でも利用されており、解読が不可能とされています。また後者についても十分なセキュリティレベルがあると言われています。
一方で少し安全性が心配されるのが、「WEP(ウェップ)」という規格になります。もともとは標準の暗号化システムで初期に開発されたものでしたが、脆弱性が発見されるようになり、セキュリティ性はほぼ皆無であると言われています。
WiFiのセキュリティ規格は、プロパティ画面から確認できることがほとんどですので、ぜひ一度確認して使ってみて頂ければと思います。
最新のWiFiには、自動で最新のものにしてくれる「ファームウェア自動アップデート機能」がついているものもあるので、あった場合はその機能を使いましょう。
また注意点として、古いルーターであると更新プログラムの提供が打ち切られている場合もあるので注意しましょう。
IDやパスワードは初期の状態から設定されております。これは工場出荷時の初期状態のことを指します。初期状態のIDとパスワードを入手されれば、ルーターの管理画面を操作できてしまうことに繋がります。
手間だとは思いますが、ルーターの初期設定時などにルーターのIDやパスワードは変更をしましょう。
VPNをどう導入するかと言うと、オフィスにVPN装置を設置し、クライアントPC(それぞれ皆さんが使うPC)にVPN接続用のソフトウエアをインストールすることでつなぐことができます。VPNの紹介記事は別にあるので、そちらを参照頂ければと思います。